仮想通貨トレードでもナンピンは絶対に禁止

仮想通貨トレードでもナンピンは絶対に禁止

株そして為替のトレード層(クラスタ)に比べて、仮想通貨はトレードの経験が少ない方が多いようです。

トレードの初心者がやってしまうのがナンピンです。含み損のポジションに、追加で新たにポジションを取ることで、利益となる水準を下げて最終的な利益確保を狙うナンピンは、利益に繋がるケースも多いのですが、繰り返し行う結果最終的に大きな損失となるケースが殆どです。

ベテラントレーダーはナンピンを行いません。勝ちに繋がるケースが多いものの、最終的には資金を失う結果となってしまうナンピンについて、その危険性を語ります。

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トレーダーとしてナンピンは禁じ手

株式トレードでも為替トレードでも先物トレードでも同様ですが、持っているポジションの含み損が膨らむと、損切りではなく追加のポジションを加えて、その後に若干値が戻った時に決済しようという、ナンピンに誘惑されます。

確かにナンピンは目の前の含み損のポジションを助け出して、更に利益に変えられる可能性のある方法です。しかしながらナンピンは地獄への直行便でもあります。

実際に2017年12月の仮想通貨相場が天井を打った後、下落する仮想通貨市場に買い向かってナンピンを繰り返した方も多いのではないでしょうか?

しかしながらベテラントレーダーはまずナンピンは行いません。一時的に成功を収めることはあっても、最終的に資金の多くを失いかねない危険な方法と知っている・体験済みだからこそ、ナンピンは行いません。

株や為替より値動きの激しいビットコインを始めとする仮想通貨について、本来は他のトレード商品以上にナンビンは慎むべきです。しかしながら、株や為替トレードに比べてもトレードの経験値が少ないトレーダーが多い仮想通貨市場では、ナンピンを繰り返し深手を負っている投資家も多いと耳にします。

“ナンピンは厳禁”、仮想通貨に限りませんが理屈はさておき頭に叩き込んでおくべき言葉です。

ナンピンで保有ポジションが助けられるケースは多い

ナンピンの最大のメリットは、目の前にある含み損を抱えているポジションを救い出すことができる可能性が高い点。実際にナンピンすると分かりますが、多くの含み損の場合、ナンピン砲を発射することで、最終的に元のポジション+ナンピンポジションの合算でプラスに持っていくことが可能です。

それ故、分かっちゃいてもやめられない、という状況に陥りがちです。ファンダメンタルの変化等のイベント時以外は、相場が一気に走ることって案外少ないんです。よってナンピン砲を発射することで、どうにかこうにか総合的に見てポジションが助かるケースが多いんです。

やってみると分かりますが、ナンピンってホント効果があるんですよ。だから、ナンピンで持っているポジション助けたくなる気分は良く分かりますし、それで助かった経験がある人が多いことも分かります。

ただね、ナンピンをしているようだとトレーダーとして腕が上がらないばかりか、いずれ大怪我することになります。

ナンピンはいずれドツボにはまる可能性が高い

仮想通貨トレードの場合は、2017年12月の天井の時に買いポジション持っていて、その後にナンピンを繰り返すとどうなるのか、非常に分かりやすい例が身近にあります。

だからナンピンの恐さは仮想通貨トレーダーは既に実体験済みです。ただし人間って懲りない生き物です。2017年12月以降の下げ相場をナンピンで失敗して、もうこれでナンピンはやめ、と決意していれば問題ないんですが、とはいえ過去通用していた、と思うとまたナンピンをしてしまいがちです。

総合的に見てナンピンのプラスと、時として生じるヤラレの合算がプラスになっていれば、ナンピンをしていても何ら問題はありません。しかしながらナンピンを行う殆どの投資家は、大幅に資産を毀損している現実があります。含み損が膨らみ、次から次にナンピンを行い、もう耐えられない、と思って損切りした所が相場の天井や底だった・・・、相場ではよくあるパターンです。何も仮想通貨に限った現象ではありません。

ナンピンなんて実行はおろか、考えることすらやめてしまう、もう入り口段階でストップしてしまうのが、ある意味一番手っ取り早くナンピンの呪縛から逃れる方法です。


ナンピンは最終的にドツボにはまる可能性が高いです

ナンピンが難しい所、若干の損失で撤退できない

ナンピンしても大怪我しない方法があるとすれば、若干の損失で撤退すること。2度以上ナニン砲を発射した後、若干の含み損まで値が戻すことは多くのケースで発生します。

この若干の含み損の時に、一旦全てのポジションを決済できれば、ひょっとしたらナンピンマスターになることができる可能性があります。しかしながら損切りという人間心理に反する行為、簡単にはできません。ましてやナンピンでポジション量を増やしてしまうと、少ないといっても損切りは躊躇わざるを得なくなります。

ただでさえメンタル的に難しい損切りを、ナンピンでポジション量が増えている段階で、多少の損の部分で決済できるかと言えば、その実行は簡単ではありません。

多くのケースで若干の損失で済ますことのできるタイミングをスルーして、結局値が戻り再びナンピン砲を発射することになるのか、それ以上の損失が増えて元の木阿弥になるか、いずれの轍を踏むことになります。

第二次世界大戦のドイツとソ連のスターリングラードの戦いで、最終的にドイツ軍はソ連軍に囲まれて降伏してしまいます。しかしながらソ連の囲みが完成する前に、外部のドイツ軍と合流しスターリングラードを守備するドイツ軍は脱出する機会はあったのですが、守備軍はヒトラーの死守命令を守り、結局脱出する機会を失い降伏するという歴史があります。

ナンピンは同様のケースがホントよくあり、もう少しでプラスになる・・・、と思って待っていたらプラスになる前に相場が反転し、プラスになる機会は二度と生じない、何てケースは日常茶飯事と言えます。

若干のマイナスで逃げられる人はよいのですが、殆どの人は無理です。分かると出来るとの間には、高い壁が存在しますが、ナンピンしてからの撤退はまさにその典型的なケースとなります。

ナンピンすると損切りが出来ない

ナンピンのもう1つの問題点は、ナンピンすると損切りができなくなる、と言う点です。最初からナンピン後、いくらになったら損切りする、と決めておき、ルール通りに実行できればまだ問題は少ないです。

しかしながらナンピンして更にマイナスということは、当初のポジションの含み損に加え、ナンピン分の含み損もオンされています。

ナンピンして大きなポジションを持ってしまうと、1度の損切りで非常に多額の損切りを迫られます。よって平常時ですら行うことがメンタル的に難しい損切りが、更に難しくなります。損切りしたくとも損切りできない・・・、ナンピンあるあるの1つです。

そして結果的に、もう耐え切れない・・・、という地点でやむにやまれず損切りする・・・、ナンピンでやられる王道的なパターンです。

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積み立て投資はナンピンではない

ナンピンに似た投資方法に積み立て投資、という方法があります。積み立て投資は、相場の上限に関わらず、同じ金額を少しずつ投じていくというものです。

相場が上昇しているときも、下落しているときも、どんな時も同じ金額を同じタイミングで投資を続け、これが積み立て投資です。

積み立て投資はナンピンと似ていますが、異なる存在です。積み立て投資は確かに含み損のタイミングでも投資を行いますが、長期での投資となります。各金融商品を長期の視点で見た時に、今後上昇が予想される銘柄に投資するものです。

よって日々の値動きや日々の損益にはそれほど拘りません。積み立て投資は長い目で市場を見る、という観点であり短期志向のナンピンとは異なる存在です。

株や投資信託、更には為替にも積立投資は有効に機能します。為替投資でも有効に機能するため(ただし将来性の分からないアルトコインは別)、時間を味方につけることができる積立投資を行うというのは、仮想通貨投資の有力な方法となります。

トレードは確率論で本来考えるもの

相場の上がった・下がったではしゃぐのは仮想通貨のみならず、FXでも株でも非常に楽しい一面があります。

しかしトレードで全戦全勝はありえません。負けの発生をいかに勝ちの発生分でカバーするべきか、トレードには本視線が必要不可欠です。自らのトレードの勝率、1回当たりの損切り幅及び利益確定幅も加味して、ナンピンなしで資産増加を図ることができるのかという視点が、金融商品のトレードでは必要です。そこにはナンピンという考え自体が存在していません。

仮想通貨も確率論で責めるべきです、単にナンピンで助かるケースが多い、というようであれば再び相場の大きな市場変動で大きな損失を被ることになります。

関連記事:FXは確率のゲーム、ゲームのルール間違って覚えてませんか?


トレードは勝ちと負けの確率で本来考えるべき

資金がなくなる前提ならナンピンはあり

基本的にナンピン大反対の管理人ですが、1つだけ“あり”と思うナンピンがあります。それは資金がゼロになることを前提でナンピンすること。

ゼロになってもよい資金でナンピンして、最終的にプラスになれば結果OK、ゼロになったら割り切ってあきらめることができる。コレはありじゃないかな、と思います。

FXのハイレバレッジトレードで使われるケースがあるのですが、ナンピンで大敗するのを前提に、大敗の前にナンピン使って総合的にプラスにしてしまう。ナンピンは持っているポジションが助かるケースが多いという、高い勝率を前提とした手法です。

大敗が来る前に、当初資金分の回収ができれば、あとはノーリスクで運用ができます。事前のナンピン幅設定等、決めることも多くありますが、無くなってもいい(=リスクを取れる資金)であれば、ナンピンで勝ち逃げという方法もありと言えます。

ただしこの方法、事前の準備(どこでナンピンするのか、いくらの資金で行うか等)が最重要なので、実行自体は簡単ですが中級者以上のトレード方法となります。

まとめ

仮想通貨トレード界隈を見ていると、ナンピン使っている人が多いなー、と感じます。確かにナンピンで助かることが多いんですが、その後に待っているドツボにはまるんだよなー、と常々思うのでナンピンの危険性について記事にしてみました。

ナンピンするなら、その資金を持っているポジションとは別のポジション取るほうが、遥かに生産的です。過去のポジションにいつまでも拘ってもいいことはありませんよ。

ベテラントレーダーはナンピンしない、ということを肝に銘じて、ナンピンには近づかないようにすることが、トレーダーとしての進化に繋がると言えるのではないでしょうか。

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